マニュアル翻訳(Framemaker、ヘルプなど)のワークフロー
マニュアルを翻訳するとき、何を準備してどのようなプロセスで進めていけば最も効率よく作業が進むのでしょう。このページでは、マニュアルを翻訳するときのワークフローを図で分かりやすくご紹介しています。
このワークフローは、私たちが日頃、もっとも多く受注している英語から日本語のマニュアルをベースに作られています。受注後の流れを図解しています。

1) キックオフミーティング
マニュアルを翻訳する際、まず最初に行うことがキックオフミーティングです。
ここでは、マニュアルの翻訳に必要な資料(以前に翻訳された英語版と日本語版)や、スケジュール、DTP(レイアウト)をする際の仕様書(フォント情報、書式情報など)を打ち合わせます。
2) 用語集とスタイルガイドの準備
大量のドキュメントの場合、翻訳者を複数に分ける必要があります。
その場合、特に必要になるのが用語集とスタイルガイドです。
用語集が無ければ、翻訳者の間で訳す用語が違ってくることもあります。
また、お客様特有の訳し方をする用語も存在します(例:"Save" を "File する" と訳す業界もあります)。
スタイルガイドが無ければ、翻訳者の間で表現にばらつきが出る場合があります。
納品後にこれらの不具合を修正するのはもちろん可能なのですが、効率的とは言えませんし、非常に手間になります。
これらの不具合を極力抑えるために、用語集とスタイルガイドは翻訳の際には必要不可欠なものです。
3) 翻訳作業
キックオフミーティングでの資料、用語集とスタイルガイドが準備できたら、翻訳を開始します。この翻訳作業にはもちろん、翻訳会社社内でのチェック作業も含まれます。
4) DTP レイアウト作業
翻訳が完了したら、今度はデータの作りこみを行います。
英語から日本語への翻訳の場合、たいていは英語版のデータを流用する、つまり英語版と同じレイアウトを施して、日本語版を作成します。
ここで注意すべきは、英語(シングルバイト)から日本語(ダブルバイト)への移行の際、文字化けや文章量の違いによるレイアウト崩れです。
DTP 作業後のレイアウトの崩れや、翻訳文を最終チェックする作業を校正と言いますが、このワークフロー図では、校正作業もここに含むものとしました。
5) お客様レビュー
DTP レイアウトが終わったら、翻訳会社からお客様のところへ初校納品されます。誤訳や訳抜けは翻訳会社内でのチェック作業の際にチェックされていますので、ここでお客様が重点的にチェックをするのは、日本語の表現や、2) で述べた用語集とスタイルガイドとの整合性です。
製品知識が必要な文章などは特にお客様ご自身でレビューを行い、必要に応じて書き加えたり、リライトを入れることが必要になります。
6) 修正作業
5) で入れていただいたお客様の赤を、翻訳会社に戻し、修正を行います。
また、用語集、スタイルガイド、翻訳支援ツールである、TRADOS を使って翻訳をした場合は翻訳メモリにお客様の赤を反映し、次回の案件に備えます。
この「お客様レビュー」と「修正作業」は繰り返し行われることもあります。
7) 納品
翻訳会社による修正作業が終了したら、いよいよ最終納品です。

