ヘルプの翻訳・コンパイル(ワークフロー)
ヘルプファイルのワークフローを図を用いて分かりやすく解説します。

1) 対象ファイルの確認
ヘルプファイルは、日々進化を遂げており、ヘルプ形式が多岐に渡るため、それぞれの解析が必要になります。
コンパイル前のリソースファイル群を元に、どういった作りになっているのかを確認し、同じ形式のヘルプファイルを実現するための最適なプロセスを導き出します。
2) 仕様詳細の決定
想定したプロセスを実現するための具体的なステップや、コンパイル用ツールなどを決定します。
仮に、不完全な元データの場合には、お客様に報告し、必要なファイルをお取り寄せ頂いたり、またまったくファイルが無い場合には別の対策を考えます。ヘルプファイルは、一見するとボリュームが少なそうに見えるものですが、リソースファイルを確認していくと意外なほどボリュームが大きいケースがあります。そういった場合にも翻訳支援ツールなどとの併用で、流用率のアップによりコストダウンを図ることが可能です。
3) 用語集・ガイドラインの整理
次に翻訳作業の準備を行います。用語集とガイドラインの作成は、どのお仕事でも必要不可欠なものです。
4) 翻訳作業
リソースファイルを作業対象とし、翻訳支援ツールを使用して作業します。
Html Help の場合は、Html ファイル群を、WinHelp の場合は、rtf ファイル群を翻訳します。
コンパイル時に不具合が起きる原因として、この翻訳作業時に、必要なタグを削除してしまったり、余計な文字列を挿入してしまったりすることが考えられます。
これらは翻訳会社それぞれのノウハウと経験値によって差が出ます。
また、ヘルプファイルは、「ユーザビリティ」「アクセシビリティ」を意識して作成されているため、リンク情報などが多く存在します。ジャンプ先とジャンプ元の用語の統一がなければ、ユーザー様は、自分が一体今どこにいるのかが判断できず、混乱をきたすことになります。
これらのさまざまな要素を意識して翻訳作業を行わなければ、次のコンパイル時に重大なエラーを引き起こすことになりかねません。
5) コンパイル、検証作業
さまざまな形式のリソースファイル群の翻訳が終わったら、それらを元にコンパイルを行います。
直前の翻訳作業で不具合が検出されなくても、コンパイルがうまく行かなかったりすることがよくあります。そのようなケースも、コンパイル後の正確な検証ステップがなければ、発見することもできません。
6) 納品
お客様にはヘルプ形式のファイルをお渡しし、ご確認いただきます。
まれにコンパイル前のファイルをお渡しすることもございますが、この場合、お客様側でタグ情報の追加、削除などが行われてしまうとコンパイルできなくなりますので、ご注意ください。
以上のステップを順に進めていくことにより、修正後に最終成果物として納品させていただくことになります。

