翻訳支援ツール TRADOS を使った Markup Language の翻訳

このページは、実務的・専門的な情報を含んでおります。

翻訳支援ツールである、TRADOS を使って Markup Language データを翻訳するコツをご紹介します。

以下のようなお客様を対象にしています。
・HTML ヘルプのドキュメントの翻訳を考えているお客様
・ホームページの翻訳をお考えのお客様
・SGML や XML と言った、Markup Language の翻訳を検討されているお客様
・現在取引のある翻訳会社との比較を検討しているお客様

TRADOS は MS-Word や FrameMaker だけでなく、Markup Language と呼ばれるファイルも翻訳することができます。Markup Language の中で代表的なものと言えば、SGML、HTML、XML ですが、このページではこの中で最も翻訳する頻度が高い HTML 文書を例にとって、TRADOS を使っての翻訳をご紹介します。

HTML(Hyper Text Markup Language)文書としてもっとも一般的に知られているのがホームページです。しかし、HTML はホームページの為だけに開発された Markup Language ではありません。元々はコンピュータの機種に依存せず、インタラクティブな情報交換を目指して開発されたものでした。

このようにクロスプラットフォームに対応するべく開発された HTML で作られたドキュメントは、先に挙げたホームページ、ヘルプファイル(HTML ヘルプ)、オンラインヘルプおよびマニュアルなど多数存在します。ドキュメントの種類が多いということは、HTML で作られたドキュメントを翻訳する機会も多く存在すると言うことです。

HTML と TRADOS

HTML は基本的にはただのテキストファイル(拡張子:.txt)です。簡単に言うと、Windows の機能の「メモ帳」に文字を入力してそこに HTML のタグを付けたり、文書宣言をして、HTML 文書(拡張子:.htm もしくは .html)にしてあるだけです。こうして作成した HTML 文書をブラウザ(Microsoft Internet Explorer など)で見ることにより、文字を大きく見せたり、太字に見せたりできます。

また、HTML は基本的にはテキストファイルであるという性格上、ファイルのサイズは小さいままで大量の情報を詰め込むことができます。そこで HTML を翻訳するときには大量の情報を翻訳するときに最も威力を発揮する、TRADOS の使用が効果的とされています。

HTML を TRADOS を使って翻訳するときの注意点

HTML タグを使って単純なテキストファイルを視覚的に綺麗に見せることができる特徴を持つ HTML ファイルの翻訳で最も注意すべき点は、「タグを破壊しないこと」です。タグを破壊してしまうとただのテキストファイルとなってしまい HTML レイアウトデザインはもちろん、データとしても壊れてしまいます。

HTML ファイルのソース(中身)をご覧になりたい方は、Windows ユーザなら右クリックして、「ソースの表示」でこのページをご覧ください。<・・・> で囲まれたものが多く見られると思います。この <・・・> で示されたものがまさに「タグ」なのです。
そして、 HTML 文書の翻訳をするときは <・・・> ○○○○ </・・・> の「○○○○」の部分を翻訳します。

TRADOS が HTML 文書の翻訳をするのに優れている理由は、タグを「破壊しない」ためのツールを備えていることです。翻訳者が翻訳している途中にタグを破壊しないようにタグにロックをかけて、変更・編集できないようにして、翻訳が必要な箇所のみ編集できるようにするツールが TRADOS にはあります。そのため、タグを壊されて HTML ファイル自体が壊れてしまう心配はありません。

・翻訳するワード数に注目!

複数の翻訳会社に同じドキュメントに対して相見積もりを取ると結果が如実に現れるのがワード数です。

「ワード数が違ったからと言って何が違うの?」

とお思いかもしれません。しかしこれは大きな差があります。

通常、翻訳会社の見積もりは、「ワード数×ワード単価」が基本です。 つまり、ワード単価が同じであれば、ワード数が多ければ多いほど、翻訳の総額が高くなります。

「同じ HTML データでワード数をカウントしているのに誤差が出るわけないでしょう!」

はい。確かにおっしゃるとおりです。しかし、実は TRADOS にちょっとした設定を施すことで、翻訳するワード数を減らすことは可能なのです。

翻訳単価は翻訳の品質と直結していますので、単価を下げることは翻訳の品質が下がるとご理解いただいても良いと思いますが、ワード数を減らす事は品質を下げることなく、料金を下げる、画期的な方法と言えるでしょう。

このワード数を減らすコツ、知っている翻訳会社と知らない翻訳会社、ここでの経験と知識の差が、翻訳外注費の差につながります。

値引きせずに翻訳コストを下げる

「TRADOS を使って HTML のファイルを翻訳できます」と謳っている翻訳会社は幾らでもあります。確かに一昔前は、「TRADOS を使えること」がその翻訳会社の売りだった時代がありました。実際に TRADOS と HTML を扱えない会社は昨今の翻訳業界で生き残っていくことが難しいとされています。

しかし、「TRADOS を使って HTML のファイルを効率的に翻訳できる」翻訳会社は何社あることでしょう。

マニュアルの翻訳は TRADOS を「使える」という時代は過ぎ、「どのように効率よく使うか」という時代に入っています。効果的な TRADOS の活用を考え、実行されているお客様だけが翻訳外注費を「値引き」ではなく「プロセス改善」で抑えることに成功しているのです。

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